2024,1,26 第二句会

 

「餅あわい」

今の世やフェードアウトの餅あわい  鈴呂屋こやん

餅間北陸支援向かいたし       田中浩

重箱に太巻き詰めて餅あわひ     竹村半掃

餅あいやうんちく垂れし茶漬にも   木村富美雄

餅間昼餉はマックのポテトフライ   志賀明子

餅あわい女子会のピザ選りすぐり   沼田典子

空仰ぎイマージン聴く餅間ひ     小泉美容子

 

「初句会」

釣りに似て坊主と言うや初句会    鈴呂屋こやん

初句会名乗る声にも張りがあり    田中浩

国難をかかえて望む初句会      竹村半掃

短冊の筆圧強き初句会        沼田典子

初句会思ひ新らたに悔ひ始め     木村富美雄

風冴えし熱き仲間の初句会      小泉美容子

 

「雑詠」

自画像の皺の数だけ年迎ふ      竹村半掃

春雷や愛着未練家じまい       志賀明子

初富士や車窓に凛とそびえ立つ    田中浩

山茶花や吾子の空部屋きみ待てど   志賀明子

蝋梅や閉じた月日の溶け始め     鈴呂屋こやん

初大師露店茶屋の湯のたぎり     沼田典子

初霞にじりて一服茶の湯かな     木村富美雄

ワンマンの道に片寄す夕紅葉     小泉美容子